伸ばせない環境 武者修行で東京へ
出張での帰省からのまさかの山形への本格帰還という予想外のルート分岐に進んでしまった菅根青年。
ですが、先述の帰宅難民事件のこともあり拭えない本社への不信感。
会社には心の中で舌を出しつつも一応従順に従っていました。一応ね。
幸いなことに出張期間中に地道に頑張っていたお陰でいつの間にか山形県内での指名ランキングで2位という実績を手にしていました。
・・・でも待てよ?
これって山形っていう店舗もセラピストも少ない環境での結果だよね?🤔
そう思い全国ランキングでの数字を見てみると…
まだまだ上には上が居ることを実感しました\(^o^)/
いかにカエルが好きな私でもこのままぬるま湯に浸かって井の中の蛙にはなりたくないという焦りと
経験不足を根拠のない自信で隠しながら突っ走ってきた為、もっと学べる環境で技術を伸ばしたいという欲に囚われるようになりました。
改めて当時の山形県内の環境を思い返してみると自分より経験の長いスタッフも居らず、経験2年目なのに山形の内陸では一番業務経験が長いという状態に。
また、当時勤務していた店舗は正直地域での評判も最悪でした。
所属するスタッフのモチベーションが低く、「研修で教わったことだけをこなしていればお金が貰える」という考えを持っている人が多かったこと。
そして何よりお客様が抱えているお身体の悩みに対して、向き合おうとしない姿勢に愕然としました。
自分が未来を賭けて命懸けで習得してきたことを否定されているような気持ちになり、非常に憤りを感じたことを覚えています。
その店舗で働いた際に今でも忘れられないことが一つだけあります。
お客様と施術している際に交わした会話の中で「ここのお店は良いスタッフもすぐに居なくなるし、それ以外のスタッフだとただ撫でられるだけで終わりだ」と言われてショックを受けました。
農家さんの多い地域でお店がそう思われてしまっては本末転倒ですよね。
- ・そういう想いを抱かせてしまったお客様が心から施術を安心して受けられるようにするにはどうすれば良いだろう?
- ・お店の評価が低いとどんなに自分1人頑張っていても周りから足を引っ張られる。
- ・自分を伸ばす為には今の環境では絶対にダメだ。
色んな思考を巡りに巡らせて業務に入っていました。
その数か月後。それを教えてくれたそのお客様方に「私が何とかするので時間はかかりますがお時間をください」と気付いたら頭を下げていました。
そして本社の担当者にその店舗で業務に入ることを辞退する旨を伝え、東京に拠点を移すことを宣言していました。
ここから東京での独立へ向けた武者修行が始まるのです。
東京編に続く。